2010年9月 のアーカイブ

【THEハードトーク】苫米地英人×山路徹 「マスメディア報道の限界」

2010年9月22日 水曜日

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【出演者】
苫米地英人(脳機能学者)
山路徹(APF通信社代表)
【テーマ】
長井健司氏銃撃事件などから見える「マスメディア報道の限界」
【内容】
(以下、日刊サイゾーより転載)
 サイゾーテレビ内の企画「サイゾー×APF THE ハードトーク」。その第2弾は、APF通信社の代表である山路徹氏と、脳機能学者の苫米地英人氏の特別対談をお送りします。テーマは、「マスメディア報道の限界と、ネットによる報道革命」。
 まず、2人が語り合ったのは、3年前にミャンマーの反政府デモを取材中に、軍兵士に射殺されたジャーナリスト・長井健司さんについて。APF所属だった長井さんは、苫米地氏の友人でもあったという。
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(昼食を食べる長井健司記者 01年、アフガニスタン)
 いまだ事件の真相も明らかにされず、長井さんの遺品であるビデオカメラも返却されていないという現状の裏で、日本政府や外務省は何をしてきたのか? 真相究明、ビデオ奪還のために何をすべきなのか? 長井さんが殺されたことも問題だが、国内でのその対応の劣悪さこそが、日本が抱える大きな問題といえそうだ。
 そうした状況に対して、長年、報道の前線にいた山路氏が近年感じる「マスメディア報道の限界」、そして今、報道の現場、それを受ける市民側に何が起こっているのか?を語る。
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(原稿を打つ長井健司記者 01年、アフガニスタン)
 一方、苫米地氏は、インターネット技術による報道革命を提唱するひとり。同氏が開発したKeyHoleTVは、どのような可能性を持った技術なのか? そして、現在のテレビ技術や放送行政が抱える致命的欠陥を指摘する。
 対談の最後は、今年はじめ、メディア業界でニュースになった「ブラックノート報道」について。この問題は、ブラックノートと呼ばれる偽造紙幣をネタに巨額詐欺を働く外国人容疑者をAPFのスタッフが取材する際、車に発信機を仕掛けたり、容疑者宛の郵便物を無断で開封したりしたことが不適切であると批判されたというもの。これを受けて、番組を放送したTBSが謝罪する事態に至ったのだ。
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(ブラックノート詐欺の犯行の瞬間 09年9月)
 報道の自由、取材の公益性と違法性、報道マンの倫理観、容疑者の人権……報道が抱えるさまざま観点が錯綜した同問題について、当事者である山路氏が答える。
 硬軟が激しく入り乱れるサイゾーテレビでしか見られないラディカルな放談をお楽しみください。
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(逃走する国際詐欺グループの実行犯 09年9月)
【動画はコチラから】
前編 http://www.nicovideo.jp/watch/1285154469
後編 http://www.nicovideo.jp/watch/1285154726
【日刊サイゾー】
公式HP http://www.cyzo.com/2010/09/post_5532.html

【お知らせ】共同通信に長井健司記者 関連記事

2010年9月21日 火曜日

(以下、共同通信より転載)
「けん坊」のカメラ返せ 長井さん射殺から3年
 「カメラは『けん坊』のもの。返してほしい、返せ」―。反政府デモを取材中のミャンマーで映像ジャーナリスト長井健司さん=当時(50)=が射殺されてから27日で3年を迎える。最後まで握りしめていたビデオカメラはいまだに所在が分からない。愛媛県に住む母道子さん(78)は一日も早くカメラを取り戻したいと訴えている。
 長井さんは大学卒業後、米国に留学。帰国してからテレビ局関係の仕事に就き映像ジャーナリストを志した。道子さんによると、子どものころは恥ずかしがり屋で、ジャーナリストの道に進むとは想像もしなかった。
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 射殺された日のことは今でも忘れられない。「外務省から突然電話があり『まさか』と思った。撃たれて倒れるシーンが何度もテレビに映し出されたのが本当にショックだった」と振り返る。
 当時の映像では、ビデオカメラを握ったまま倒れる姿が映っていたが、カメラの所在は不明のまま。日本政府はミャンマー側に返還を求めてきたが、実現していない。
2010/09/18 17:41 【共同通信】
(転載終了)
共同通信
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010091801000561.html

【取材記】総選挙中止を訴え 在日ビルマ人がデモ行進

2010年9月21日 火曜日

 在日ビルマ人らおよそ500人が18日、都内で集会を開き、ビルマ軍事政権が11月7日に実施する予定の総選挙は、不当であり、非民主的だとして、中止するよう訴えた。
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参加者らは、JR恵比寿駅近くの公園から、民主化運動指導者のアウン・サン・スー・チーさんの写真を掲げながら、「日本政府と日本国民の皆さん、ビルマ軍事政権が強行する不当な総選挙を認めないでください」と声を上げ、JR千駄ヶ谷駅近くの公園までデモ行進した。
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参加した在日ビルマ人のタン・スエさんは、「総選挙を国民は認めない。なぜなら、総選挙は、軍事政権のための選挙であり、国民のための選挙ではないからだ」と話した。
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ビルマの総選挙管理委員会は20日、アウン・サン・ス・チーさんを有権者名簿から除外した。
これにより、スー・チーさんは総選挙に立候補できないだけでなく、投票もできないことになった。
2010/9/21 APF NEWS

【ご案内】日刊サイゾーに長井健司記者・追悼イベント 関連記事

2010年9月21日 火曜日

(以下、日刊サイゾーより転載)
悲劇の銃撃事件から3年……追悼展示&トークショー開催
ミャンマーで殉職した長井健司さんの追悼イベント開催 
話題のジャーナリストも続々登場

 2007年9月27日、ミャンマーでの反政府デモを取材中に、軍の兵士に銃撃されて亡くなった長井健司さん。銃弾に倒れてもなお、取材中のビデオカメラを握り締めていた壮絶な映像は、今でも多くの人の記憶の中にあることだろう。あれから3年がたった今でも、事件の真相は明らかにされず、ビデオカメラも返却されていない――。
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 その長井さんを追悼し、事件を風化させず、また命に代えてでも果たせなければならなかったジャーナリズムの意義を再確認してもらうべく、長井さんが所属していた独立系ニュース通信社・APF通信社が、「追悼・長井健司記者 映像・遺品展&トークショー」を10月1~3日に開催する。長井さんが遺した取材映像や遺品などを展示する予定だ。また、最終日の3日には戦場ジャーナリストの渡部陽一氏のトークショーも行われる。
 同イベントに関して、APF通信社は「『誰も行かないところに、誰かが行かねばならない』が口癖だった長井記者。その徹底した現場主義に基づく取材は、世の中に多くの真実を伝え、時に多くの命を救ってきました。本展を通して、『長井記者が伝えたかったこと』をもう一 度振り返り、『報道の使命とは何か』を社会全体に問い直す機会となることを願っています」とコメント。
 これに先駆け、命日である9月27日には、先日までアフガニスタンで拘束されていたジャーナリストの常岡浩介さんと、2004年にイラク戦争取材中に拘束された経験を持つフォトジャーナリストの郡山総一郎さんを迎えてのトークショーが行われる。テーマは「報道の使命とは ~長井健司記者が伝えかったこと~」。
 長井さん同様、命がけで最前線で取材する男たちの生の声を聞く、貴重な機会となるだろう。
(転載終了)
日刊サイゾー
http://www.cyzo.com/2010/09/post_5507.html

【追悼記事】長井健司アーカイブ「家に灯った原爆の火」

2010年9月17日 金曜日

「家に灯った原爆の火」 
取材・撮影・編集・ナレーション/長井健司記者

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8月6日の原爆投下直後、親戚の安否を尋ね広島の市街地に入り、
地獄絵の中を探し歩いた元日本兵・山本達雄さん
山本さんの叔父を焼き殺し、広島を地獄図と化した原爆の火
それは恨みの火であったという
その山本達雄さんが2004年5月、他界した
長井記者が、山本さんが亡くなる3年前に取材し、編集した「家に灯った原爆の火」 
山本さんがありのまま語ったその稀有な原爆体験を紹介する

「家に灯った原爆の火」 
取材・撮影・編集・ナレーション/長井健司記者