【APF News】 岐阜と名古屋でデモ 「6.11脱原発100万人アクション」 レポート/木野村 匡謙

2011年6月17日


【 岐 阜 】

当日はデモが始まる直前まで雨がパラパラと降ったり止んだりを繰り返していた。
今回のデモコースは、金(こがね)公園を出発し、金華(きんか)橋通に出て、JR岐阜駅方面に向かい左折(東進)、名鉄の岐阜駅(通称=新岐阜駅)前を通り、十六銀行本店のあるスクランブル交差点を抜け、長良橋通(通称=神田町通)を進み(北進)、丸昌スポーツを越え、ドンキホーテのある旧メルサ交差点を左折(西進)し、徹明通に出て、再び金華橋に合流し、スタート地点に戻るというルート。デモ行進の時間は約40分ほど。

先頭を行くトラクターを運転するのはデモの主催者・石井伸弘さん(38)。デモの参加者がリアカーに積んだ有機栽培野菜とビラを道行く人に配る様子もあった。
カブ?枝豆?と勘違いしてしまうような関市のゆるキャラ「ぶぅ」もデモ隊に混じり繁華街を練り歩く。頭についている枝豆のような飾りは関市の形を表している。当日の暑さのためか、「ぶぅ」の足取りは重かった。(動画で確認してみてください → ※動画準備中)
デモの参加者は主催者発表で約400人。準備期間は約1ヶ月。「脱原発100万人アクション」をスローガンに世界規模で同日に開催されたデモとはいえ、地方の市町村レベルでは参加者が「多い」と感じた。
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【 名 古 屋 】

当日は、午後より晴れ。雲間に青空が広がり、非常に暑い陽気となった。
スタート地点の若宮大通公園にはデモの参加者約800人(主催者発表)が集まった。一部報道では300人という報道もあったが、それはデモ隊が二分割されたからだろう。
デモ隊は予定時刻を10分程おして午後2時40分頃にスタートした。

スタート地点が若者の多い大須や栄に近いためか、デモ参加者の中にも20~30代の若者が目立つ。たまたまデモに遭遇し、興味本位で飛び入り参加する学生もいた。なかにはベビーカーを押す母親、松葉杖をついた老人の姿もあった。
中部電力本社前でデモ隊が「原発推進派」とバッティング。本社は土曜日のため休業中だったが、反対派のデモ隊と機動隊、推進派が横1列に並ぶ状態となった。大きなトラブルはなかった。

現地取材/平成23年6月11日(土) 
記事・撮影/木野村 匡謙

【お知らせ】 『6.5 常岡浩介 ~中東情勢 座談会』を終えて

2011年6月16日

東京・渋谷で今月5日(日)、中東情勢に詳しい常岡浩介氏を講師に、スペシャルゲストに重信メイ氏を迎えて開催された『常岡浩介 ~中東情勢 座談会』の模様は、動画メルマガ『ロックオン通信(※配信予定日:6/20)』でノーカット配信中です!
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6.5 常岡浩介 ~中東情勢 座談会』を終えて

 我が国は東日本大震災という千年に一度ともいわれる巨大災害の最中にある。地震と津波による直接的被害だけではなく、原発事故による眼に見えない放射能汚染が急速に広まり、FUKUSHIMAはもはや国際語として通用してしまう。東京では震災前の日常にほぼ戻りつつある雰囲気だが、日本全土が震災に多くの関心を寄せていたこの数ヶ月の間にも、世界中は動いていたのである。
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<今なぜ中東なのか>
 チュニジアでのジャスミン革命を発端とし、エジプトでの大規模反政府デモやリビアでの騒乱など、中東全域に民主化運動が波及していったのはまだ記憶に新しい。そして、その背景には、インターネットの発展が大きく影響している。FacebookやTwitter、WikiLeaksといったソーシャル・ネットワーク・サービスおよびネットメディアの台頭によって引き起こされた必然の出来事であったといっても過言ではない。また、アルジャジーラの奮闘も印象的だった。しかし、何よりも、国民が自らの命を懸けて民主主義のために戦う姿には感動すら覚えた。当たり前のようで当たり前ではない。今回の中東での一連の出来事から、国家は国民のためにあるのだと学ばされた。それは他人事ではなく、先進国と呼ばれる日本でも同じであると感じる。
<報道は正義のため?>
 さて、ほんの一ヶ月ほど前の5月1日に突然、米軍によるウサマ・ビンラディン氏殺害というニュースが飛び込んできた。米国はテロとの戦いという名目のもと、9.11米同時多発テロが発生してから十年余りも正義という凶器を振りかざしてきた。米国にとっての正義が多くの一般市民を巻き添えにしてきた訳だが、今回の出来事によってオバマ米大統領は「正義はなされた」と宣言したそうである。しかし、なぜビンラディン氏は拘束ではなく殺害されたのか。なぜ24時間以内に水葬されたのか。そもそも本当に殺害されたのかということすら疑わしく感じてしまう。残念だが確証のある報道は一つもなく、違和感を感じずにはいられない。
<求められる、メディアリテラシー>
 今回の座談会を通して、私は「メディアリテラシー」が一番のキーワードだと感じている。新聞を読むときやニュースを見るとき、情報を読み解く力が我々に求められているのだと痛切に思い知らされた。インターネットの発展によって莫大な情報が錯綜する現代社会においては、なおさらである。
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 常岡浩介氏、重信メイ氏という現場に精通したジャーナリストの濃厚な話が凝縮された2時間だった。未曽有の災害に揺れる日本、報道の力が問われている時期でもある。
文/金子真司 写真/住本勝也
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【APF Live】 緊急生放送!6/15(水)午後5時~ 『緊急座談会/コンピュータ監視法の実態と危険性を暴く』 出演 小沢遼子氏(評論家),足立昌勝氏(関東学院大学教授)ほか

2011年6月15日


【放送日時】2011年6月15日(水)午後5時から
【出演】小沢遼子氏(評論家),足立昌勝氏(関東学院大学教授)
【司会】山崎康彦(ネットジャーナリスト/ネットメディアと主権在民を考える会世話人代表)

【内容】
緊急座談会/コンピュータ監視法の実態と危険性を暴く~小沢遼子氏&足立昌勝関東学院大学教授を迎えて
【主催】
ネットメディアと主権在民を考える会 http://netshuken.blog103.fc2.com/
【制作協力】
株式会社APF通信社
【APF Live】
http://www.apfnews.com/apf_visible/apf_live/
【UST】
http://www.ustream.tv/channel/apfnews-live
【ハッシュタグ】
#kanshihou
2011/6/15

【APF SP】 第3回 《いつか どこかで》 木野村レポート ~岐阜県岐阜市の中西郷「なかさいごう」

2011年6月14日

今回の「いつか どこかで」~ sometime somewhere ~ は、岐阜県岐阜市の中西郷「なかさいごう(岐阜市の北西部)」にある、板屋川・八王子橋及び八王子神社付近からの報告です。(今回の写真は、感度を上げて撮影をしており、全体に少し粗くなっています。)

私は、過去にこの近隣に住んでいたことがあり、この場所には何度か来たことがあります。約10年振りにこの場所に立ち、最初に思ったは「ずいぶん景色が変わったな」ということ。

私が知っているこの場所は、川沿いに学校、神社があり、その社を囲むように薄暗い杉林が立ち、あとはわずかな民家、田畑や水田のほか、ホタルが生息するこの板谷川以外には何も無く、本当にほのぼのとした情景が広がっていたはずだったのですが―

着いた時は、まだ空も薄暗い程度で、川のほとりに立ち並ぶ新しい住宅、整備された道路や信号、コンビニもハッキリと確認できたので、正直、「こんなに変わっちゃって、ホタルなんているの?」というのが率直な第一印象でした。
しかし、暗くなるにともない「ホタル」が舞い始めたのです!

最初のうちはわずか数匹だったので、環境が変わると、「この程度かな?」と思っていたのですが、予想に反して沢山出てきました。

さて、そんな中、近くにいた初老?のおじいさんが、真っ暗な中で写真を撮り続ける私のことが気になったのか、こちらをチラチラと見ていたので、「すみません、お話を聞かせていただけますか?」と訪ねると、「待ってました」とばかりに話をしてくれました。実際、アポ無しで突撃取材する場合は、こういう人の存在は本当にありがたいです。デモ中継でもそうですが、声を掛けるのは割と難しいものです。

以下、このありがたいおじいさんの話。
ホタルは、「ゲンジボタル」という種類で自然発生したもの。近隣の住民や子供たちも普段から、「板谷川をキレイに!」という意識をもっている。ここは特に観光地や商店街ではないので、ホタルがまちの大きな収入源になるわけではない。逆に見物客が増えると交通渋滞や路上駐車の問題、ゴミのポイ捨て等の問題が出てくる。またホタルという生き物はあまり遅い時間には光らないが、それを知らない人は、より暗くなる遅い時間に来たり、構わず騒ぐ若者や車の騒音等の問題もある。でもホタルが飛び交うのは1年で2週間程のことなので、近隣の住民もある程度は寛容な気持ちで、この自然からのささやかなプレゼントを少しでも沢山の人と分かち合いたいと考えている。ホタルの寿命は約10日で、光を放つのは交尾の為である。

実は今回、歌の歌詞にもあるように、「蛍の光~♪窓の雪~♫」と絡め、「光というのは実に尊いもの。明かりのなかった昔は僅かな光でも利用して暮らしていた」という結びを考えていました。

しかし、取材中にある光景に出くわし視点が変わりました。
それは、ホタルの光を妨げる車のヘッドライトでした。親子でホタルを見ていた人が「まぶしいなぁ。ライト消せよ。」と隣で呟いたのです。今夜は場所が場所なので当然だとは思いますが、こんな状況だと人は「明かり」を嫌がるのです。

本来「明かり」というのは人が慣れ親しんだ非常に便利でありがたいものです。例えば、僕らの仕事は今回の取材を含め、車内で機材のセッティングや整理をすることが日常的にありますが、そんな時は、ルームランプのスイッチを押すだけで車内が明るくなり、仕事に入ることができます。自動車のライトは燃料を元にして発電しているのでチョット意味合いが違ってはきますが、世の中の多くの「明かり」は電力会社の発電によって作られ、私たちはそれを買って使っています。

しかし、この夏はいつもの夏とは違います。
大震災を引き金にした福島原発の問題から始まり、日本中で原発運用の是非について議論が起こり、「節電」が叫ばれるようになり、聞かない日はありません。実際に生産工場などでは、木金に操業を停止し、電力消費の少ない土日を稼働日としたり、企業では、サマータイムの導入やエアコンの設定温度を高くするなど、多くの案が出され、また役所等では恒例のクールビズをさら進化させたスーパークールビズの採用、更にはアロハシャツや短パンの着用など、自分としては「ちょっとソレどうなの?」という動きも出てきています。

去る6月11日、震災より3ヶ月という節目でもあり、現状なかなか収束することができない福島原発の状況や、それによる放射性物質の飛散に対して、日本をはじめ世界中で反原発の運動が起こり、多くの人々がデモに参加し、私自身も岐阜と名古屋をハシゴする形で現場取材に出向きました。

デモでは、「反原発」・「脱原発」・「原発廃炉」などの文言やプラカードが飛び交っていましたが、この危機的な状況の中で「反原発」に賛同することと引き換えに一体どれほどの人がこの夏に訪れるであろう電力不足に対して具体的な「節電」という行動に取り組んでいけるのでしょうか。

電力会社のある試算では、「消費電力に対し、発電量が約15%不足する」という具体的な数字が提示されました。15%であれば何とかなりそうな気もしますが、気温により状況は変わるでしょうし、実際に生活の中で15%を絞るとなると、頭で考える以上にかなりの努力が必要になります。更にいえば、15%という導き出された数字について、具体的な根拠はあるのでしょうか?
今回の「節電要請」は、オイルショックがあった1972~73年以来、約40年振り。つまりは、この国が原子力発電に依存し、発展してきたという歴史ともピッタリと合致するのです。きっと今年の夏は、個人レベルで相当の覚悟を持ち「節電」について考え、実行していかなければならない特別な夏になるでしょう。現実に乗り切ることができれば、脱原発に一歩近づけることにもなります。

しかし、乗り切れないとなれば、浜岡をはじめとした多くの原発に再び火を入れる事になるかもしれません。わずかな光ではあるが、周りをほんのりと照らすホタルに「お前達に本当に出来る?」と聞かれているような気がしました。みなさんはどう考えますか? 
  
ではまた、「いつか どこかで」~ sometime somewhere ~
現地取材 /平成23年6月8日(水) 
記事・撮影/木野村 匡謙
西郷ほたる祭/2011年5月27日(金)~6月12日(日)頃(20~21時) 
駐車場/あり
場所/岐阜市中西郷3丁目付近(東海北陸道岐阜各務原ICから一般道を北西に40分)
問い合わせ先/058-239-2473(西郷公民館内 水と親しむまちづくり推進協議会)
       058-232-7181(岐阜市農林畜産センター)

【APF News】 「20km圏内の畜産農家からのヒアリング及び今後の生存家畜の保護活動について」 報告会

2011年6月9日


〔撮影日〕2011年6月9日(木)
〔撮影場所〕参議院議員会館

〔報告者〕
※報告順
今本 成樹氏(獣医師) 
山路 徹(APF通信社代表)
村田 淳氏(エム牧場代表取締役社長) 
相馬 行胤氏(相馬救援隊代表)
林 良博氏(東京農業大学教授) 
〔プレスリリース転載〕
平成23年6月9日
関係各位
【至急】報告会のお知らせ
「20km圏内の畜産農家からのヒアリング及び今後の生存家畜の保護活動について」
時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
先般、20km圏内の警戒区域に取り残された家畜の保護に関して官邸に申し入れを行ったところ、家畜を生存させたいとの申出が、福島県内の家畜農家から出て参りました。
つきましては、下記のとおり、かかる農家の一人である(有)エム牧場の村田社長をお招きしてお話を伺うとともに、生存家畜の保護活動に取り組んでおられる関係者の皆様から、今後の活動方針について発表させていただきます。ショートノーティスで恐縮ですが、ご参集いただければ幸いです。

【日 時】
平成23年6月9日(木)12:00~13:00
【場 所】
第1議員会館 第1会議室
【出席者】
(有)エム牧場代表取締役社長 村田 淳氏
東京農業大学教授 林 良博氏
相馬救援隊代表 相馬 行胤氏
獣医師 今本 成樹氏
以上
〔参考URL〕
高邑勉衆議院議員のブログ
http://www.takamura-tsutomu.com/archives/1478975.html